株式会社と社会福祉法人の違い | 保育わーく

株式会社と社会福祉法人の違い

2000年に認可保育園の設置主体制限が撤廃され社会福祉法人だけでなく株式会社も認可保育園の設立が可能になり、株式会社の保育園も増えてきました。

学校で先生から「社会福祉法人の保育園に就職したほうがいい」とアドバイスを受けたという話をよく耳にします。
これまで保育園と言えば社会福祉法人が当たり前であり株式会社は新しい存在です。
新しい存在はどうしても目立ちますのでインターネッと上でネガティブな情報を目にする事もあると思います。
ただそれを鵜呑みにするのではなく、ご自身の目で判断するのが必要になってきます。

運営法人によって働き方に違いはあるのか?保育内容は違いがあるのか?
2つの運営法人を比較してみたいと思います。

■社会福祉法人って何?株式会社って何?

そもそも社会福祉法人と株式会社が何がどう違うのか?まずは運営形態を比較してみます。
一番大きな違いは「営利」か「非営利」かです。

非営利団体である社会福祉法人は営利目的で事業を展開することは禁止されています。その分補助金や税金の面で優遇されています。
株式会社は営利企業であるため、社会福祉法人ほど優遇されていません。設置主体制限が撤廃されたといっても株式会社の保育園参入に消極的な自治体もある為まだまだ社会福祉法人の保育園の方が多いのが現状です。

■社会福祉法人で働くメリット・デメリット

●メリット●
・歴史が長い法人が多く基盤がしっかりしている
・地域に根ざしている法人が多い為、急な転勤や異動の可能性が低い
・長く働いているベテラン保育士が多いため安心
・福利厚生がしっかりしている法人が多い

●デメリット●
・長年築き上げた保育方法が確立されているため意見が言いにくい
・営利目的でない為、備品やおもちゃ購入が難しい
・家族経営で一族の権限が強いケースがある
・保育士から別業務へのキャリアチェンジできる可能性が低い
・長く働いている保育士が多い為、園長にチャレンジしたくてもできない場合がある
・社会福祉法人監査があり、経営に対するリスクがないわけではない

社会福祉法人によって違いがありますが、大きく上記のような傾向があると言われています。
歴史が長いので改善や新たなチャレンジはし辛い面がありますが、その分、経験の長い職員
さんがいたりと安心・安定な面があります。

■株式会社で働くメリット・デメリット

●メリット●
・働きやすい仕組みを積極的に取り入れている傾向がある(休日、福利厚生、雇用形態等)
・本部と園との交流・研修がある。大規模な株式会社になると外国の保育園視察などの研修も
・ITシステムを取り入れたり、業務の効率化を図っている法人が多い
・新規園の立ち上げ等一から携われる機会が多い
・積極的に開園している株式会社であれば、急な転居にも対応しやすい
・本部へのキャリアチェンジや園長への挑戦などチャレンジしやすい環境

●デメリット●
・本部が現場を把握していないケースもある
・ベテラン保育士が少ない場合がある
・新規開園に伴い、勤務地が変わる可能性もある
・新たな試みや多様なニーズへの適用が求められる
・小規模な法人になると経営リスクがある

株式会社の保育園は新しい園が多く、積極的に新規開園を行っている会社も多くあります。
その分、自身のライフスタイルに応じて勤務地や雇用形態を変更したりと、多様な働き方が可能です。
歴史が浅い分、魅力的な保育を行うために様々な取り組みを行っている会社も多い為、新たな取り組みに対応できる柔軟性も必要だと言えるでしょう。

■まとめ

いかがでしたでしょうか?

ここでの比較はあくまで大きく分けた比較です。
学校の先生から「株式会社は経営リスクもあるから社会福祉法人の方がいい」というふうにアドバイスされた方もいるかと思いますが、経営リスクは株式会社も社会福祉法人も同様にあります。
「株式会社」「社会福祉法人」と2つに分けてしまうのではなく、まずはしっかり園を調べてみる事をお勧めします。

同じ会社、法人でも園によって特色や方針が違う場合もありますし、施設の規模、職員数もまちまちです。
運営法人、園をご自身の目で実際に見てどのような働き方がベストかじっくり考えて見ましょう!!

保育わーくでは希望者には必ず園見学を実施しています!!
聞きにくい質問は同行する担当者が行いますので見学の際は園を見る事に集中できますので安心ください♪