テレビのニュースで配偶者控除が廃止になるかもしれないと取り沙汰されていますが、そもそも扶養とは?配偶者控除とは何なのか?働いても損する事があるのか?改めて解説したいと思います!!
<モデルケース:鈴木家族>
一郎(45歳):サラリーマン。年収300万円。世帯主
一美(45歳):一郎の妻。年収100万円
三郎(18歳):長男。現在バイト中で年収50万円
そもそも扶養内勤務とは「扶養内で働くこと」です。
妻が専業主婦、あるいは収入が少ない場合、夫の給料にかかる税金を減らす仕組みがあります。
つまり、家族を養ってるならお金がたくさん必要ですね!税金減らしてあげましょう!
という税金の仕組みがあり、その枠内の収入に収まるように働く事が扶養内勤務なのです。
上記のモデルケースですと、一美は年収100万円なので夫の給料にかかる税金を減らす事ができます!
扶養控除と配偶者控除は間違いやすいですが、厳密にいうと違います。
・配偶者控除
会社員の妻が無収入か年収103万円以下なら受けられる所得控除(一律38万円)
・扶養内控除
16歳以上の扶養親族がいる場合に受けられる所得控除
・配偶者特別控除
会社員の妻が年収103万円以上を超えた場合、年収に応じて受けられる所得控除
モデルケースの鈴木さん家族で考えますと
配偶者控除:一美の年収が103万円以下なので対象となる
扶養控除 :三郎の年収が50万円なので対象となる
それでは配偶者控除が受けられないケースを見てみましょう。
よく聞く103万円の壁とはどういう事でしょうか。
ここで説明する年収とは何も差し引かれていない給与で手取りとは違うので注意が必要です。
もし年収が103万円を超えた場合、所得税を払う必要があり、100万円を超えると市区町村により異なりますが、住民税を払わなくてはいけない可能性もでてきまます。
では103万円以下に抑えなくてはいけないのか・・・というわけでもありません。
103万円を超えたら配偶諸控除は受けられませんが、配偶者特別控除が受けられます。
●例
・年収110万円以上~115万円未満:31万
のように収入に応じて控除ができます。
無理に103万円に調整するよりも支払う税金と多く働いた事で増える収入のバランスを見てどちらが得か考えて働けば怖い壁ではありません
103万円の壁とは違い収入が130万円では注意が必要です。
一番の違いは「社会保険に加入」しないといけないことです。
所得税を払い、住民税を払い、尚且つ社会保険料も引かれる。という形になります。
ですので、150万ほどまでは社会保険の負担によってかえって手取りが低くなってしまう可能性が高いです。
年間所得が130万円を超えそうなら思い切って可能な限り働いた方がいいかもしれません。
※社会保険の加入要件を満たした働き方をすれば収入が130万円以下でも社会保険に加入する事になるので注意が必要です
収入と税金の関係いかがでしたでしょうか?
一般的に103万円を超えれば損をすると言われていますが必ずしもそうではありません。
どんな働き方なら自分と家族が幸せなのか考えてみることをお勧めします♪
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